忍野八海とは

忍野八海は、富士山の伏流水に水源を発するといわれる八つの湧水池(出口池、お釜池、底抜池、銚子池、湧池、濁池、鏡池、菖蒲池)から構成されている。
八海から湧出した水は、桂川の最上流の水源地として遠くは相模湖まで通じ、京浜地方の大切な給水源として大きな役割を果たしている。
なお、忍野八海の湧水は、富士山の高地に降った雪や雨が、古いものは、20年以上の時間をかけ、地下水としてろ過されてきたものであり、池の水はいつも澄んでいる。他の富士五湖の湖底からも湧水が確認されているが、忍野八海の池はまさに湖底の噴出口が表面に出てきたものである。
昭和60年には、水質や水量、保全状況や景観に優れ、古くから地域住民に親しまれているということで、環境庁より全国名水百選に選定。
また、2013年「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成要素のひとつとして、ユネスコ世界遺産に登録されました。
  • 1934年 - 国の天然記念物に指定
  • 1985年 - 名水百選に選定
  • 1994年 - 山梨県の新富嶽百景に選定
  • 2013年 - 「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の一部として世界文化遺産に登録